秀808の平凡日誌

第宕話 激戦



 スウォームの一撃を見事に防いだそれは『ドラケネムファンガー』と言われる盾の一種だった。

「何…」

 盾は、ファントムの周りを回るように浮遊しながら回転している。

 剣士のスキル『シマーリングシールド』と呼ばれる技だ。

「…誰ダ!ソコニイル奴!」

 スウォームが、近くの崩壊した瓦礫に向かって叫ぶ。

 その影から、一人の『バディトラスト』をつけた剣士が1人、姿を現した。

 盾は無く、右手には『アンドゥリル』を握っている。

「貴様カ…邪魔ヲシタノハ…」

「……………」

 その剣士は、無言のまま『アンドゥリル』を勢い良く前方に突き出した。

 その瞬間、スウォームに向かって、電光石火のごとく接近する!

 『ファイナルチャージング』といわれるスキルだ。

「ッ!早イ!…ダガ!」

 スウォームは、寸前のところで『アンドゥリル』を受け止めた。

 その瞬間、掴まれた『アンドゥリル』の刀身から緑色の炎が溢れ出し、スウォームの右腕を焼いた!

「……!」

 炎に驚き、身を引くスウォーム。

「…貴様、何者ダ…?名ヲ名乗レ」

 その質問に、その剣士は冷徹な声で答える。

「…ランディエフ…」

「…クックック…2000年ブリニ面白ソウナ奴ダ…カカッテコイ』


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