第宕話 激戦スウォームの一撃を見事に防いだそれは『ドラケネムファンガー』と言われる盾の一種だった。 「何…」 盾は、ファントムの周りを回るように浮遊しながら回転している。 剣士のスキル『シマーリングシールド』と呼ばれる技だ。 「…誰ダ!ソコニイル奴!」 スウォームが、近くの崩壊した瓦礫に向かって叫ぶ。 その影から、一人の『バディトラスト』をつけた剣士が1人、姿を現した。 盾は無く、右手には『アンドゥリル』を握っている。 「貴様カ…邪魔ヲシタノハ…」 「……………」 その剣士は、無言のまま『アンドゥリル』を勢い良く前方に突き出した。 その瞬間、スウォームに向かって、電光石火のごとく接近する! 『ファイナルチャージング』といわれるスキルだ。 「ッ!早イ!…ダガ!」 スウォームは、寸前のところで『アンドゥリル』を受け止めた。 その瞬間、掴まれた『アンドゥリル』の刀身から緑色の炎が溢れ出し、スウォームの右腕を焼いた! 「……!」 炎に驚き、身を引くスウォーム。 「…貴様、何者ダ…?名ヲ名乗レ」 その質問に、その剣士は冷徹な声で答える。 「…ランディエフ…」 「…クックック…2000年ブリニ面白ソウナ奴ダ…カカッテコイ』 |